リィン、ラウルのこれまでの話をまとめました。
そしてクリア後のお話も・・・。
※3話クリアまでのネタバレを含みます。
2話までに判明していたこと
リィン- 両親に捨てられ孤児院で育った
- 自分が誰なのか自分の親は誰なのかも知らない
- 生まれながらに不思議な力が宿る短剣を握りしめていた
- 短剣が導いてくれた夜の神殿に眠るお宝にリィンが生まれてきた意味があると信じている
ラウル
- アラハギーロ王国の王
- 王の座を弟に譲りとある調査をするためジャイラ密林の神殿を訪れていた
気になるストーリー
- 1話で出会った不思議な帽子マホッシーの正体
- 夜の民と太陽の王国が派閥争いをしてた過去
- ラウルの謎の呪いのアザ
- リィンとラウルの関係は
- ジャイラの奇跡とは
- リィン＝賢者マリーン説
最終話「ふたりの未来」
ねえ……。今さら言うのも 変かもだけど……
ありがとう……ね。ラウル……。
あたしの夢に つきあってくれて……。
……生まれてきた意味は 見つかったかい？
ふふ どうかしら……？
あのね……あたし ずっと怖かったの。
ここにきて 自分が何者かわかれば
何もかも 解決するって思い込んでた。
でもね 気づいたわ。
大切なのは 過去を知ることじゃない。
今を……未来を どう生きるかだって。
そういう風に 思えたのは
どこかの おせっかいさんに出会ったせいかな。
それでいいんだ。キミは自分の過去を知るために生きてきたリィンだったが、ラウルと出会い過去ではなく未来をどう生きるかが大切だと気づくことができた。
こんな 薄暗い遺跡に囚われてはいけない。
キミには 明るい太陽の下が似合うよ。
あのね ラウル……言葉に詰まる二人…
なあ リィン……
道中の仕掛けを解き、残り4つの月の像を手に入れ再び合流した二人
12つの月の像を置き最後の扉が開かれる
我が名は 魔神ジャイラジャイラ……。
この地に封ぜられし いにしえの奇跡なり。
よくぞ 我を よみがえらせてくれた……。
どういうことなの……マホッシー？
そう……。
あなたが ジャイラの奇跡の正体だったのね。
それなら あなたに願うわ……。
ラウルを 助けて！！
彼にかかっている 呪いを解いてほしいの！
いとしい リィン……。
我が愛しい 夜の民の末裔よ……。
リィン「えっ…………？」
我は 誓いを決して破らない。
……お前の望みは かなえよう。
我は 古来より 代償のひきかえに
願えをかなえるチカラを 与えてきた。
リィン……お前の願いを かなえる前に
お前の先祖たちの 昔話をしてやろう。
その時代 太陽の王国の侵攻により
夜の王国は 滅び去ろうとしていた……。
時の王は 太陽の王国を滅ぼす
チカラがほしいと 我に望んだ。
我は その代償に 与えし短剣で
王自ら娘を殺し 生贄に捧げよと命じた……。
しかし ヤツは 我を裏切った！
王は 愛する娘に 我の短剣を手渡し
遠くへ逃げようと 告げたのだ……。
永い間 愛し 慈しんできた
夜の民の かつてない……裏切り。
我は その報いを与えんと
この手で 夜の王国を滅ぼした。
そして チカラを使い尽した 我が身は
太陽の王国の民によって この神殿に封じられ
永い永い眠りについたのだ……。
察したか リィンよ。時は 来たのだ……。
ついに 失踪した夜の王国の王女……
その魂を受け継ぐ 娘が生まれた。
我は その娘の持つ短剣に 神殿を映しだし
ここへと 導いたのだ。
……幾千年に渡る 血の代償を払わせるために。
お前は 逃げた王女の生き写しだよ リィン。
1話「ある男の生涯」より
「ある男の生涯」
男は 多くの祝福を受けて 産声をあげた。
その夜 空には 三日月が昇っていた。
男は 成人の儀のために はじめて獣を狩った。
たぎる血潮が 全身をめぐった。
その夜 空には 満月が昇っていた。
男は 冠をいただき 国を継いだ。
小さな国だが 誇り高き民の希望となった。
その夜 空には・・・・・・
男は おさな子を うでに抱いた。
目に入れても痛くないほど いとおしい娘。
空には 男が生まれた日と 同じ月が昇っていた。
男は 娘と民を天秤にかけ ひとつを選ぶ。
国は一夜にして 滅び果てた。
その夜 空は 闇に閉ざされていた。
あたしが 滅びた夜の民の生き残り……？
逃げた王女の 生まれ変わりなの？
それが あたしの始まり……？
さあ 我に 血の代償を払うのだ！！
さすれば 願いをかなえよう！
- 夜の民の君主の娘がリィン。夜の民最後の生き残り
- 君主は太陽の王国を滅ぼす力が欲しいと魔神に望んだが、代償のひきかえに 願えをかなえるチカラを得られる契約の内容は「娘を殺し生贄にし捧げる」というもの
- 君主は夜の民より娘を選び、王女に短剣を持たせ娘を逃がした
- 夜の民を裏切り報いとして魔神は夜の民を滅ぼした
惑わされるな リィン！
キミの居場所は こんな薄暗い廃墟じゃない！
……魔神よ。俺は お前を倒して
リィンを 太陽のもとへ 解き放つ！
おのれ……人の身の分際で 神を卑しめるとは！
この神殿ごと 押しつぶしてくれるわ！！
月の像よ 我のチカラを解放せよ！！
なぜだ……どうしたというのだ……？
我がチカラが なぜ 封じられている！？
貴様か……ラウルぅぅ。
俺が 月の像を抜き取っていたことに
気づかなかったか？
魔神……いや 魔法の帽子よ。
正体をあらわす前から お前のことは
あやしいと思っていたからな。
貴様……何者だ……？
アラハギーロの民が この近隣で消える事件……
それを調べるために 俺は この遺跡に来た。
その いまわしい 陽光のごとき瞳……
もしや 貴様は……
俺は 太陽の王国の末裔 アラハギーロ王
……アラハ・アルラウルだ。
……太陽の王。
貴様に引導を渡されるとは これも運命か。
しかし 娘への情にほだされて
取り返しのつかない あやまちを犯したな。
……貴様の身体 すでに限界であろう？
…………。
貴様が受けたのは 今も現世をさまよう
夜の王国の民たちの怨念。
……逃れられぬ 死の呪ぞ。
死せる夜の王国の民たちの 怨念によって
アラハの王が絶えるとは……
真に……おそろしきは…………人の恨みよ。
リィン 許してくれるか……？
何を 許すというの……？
キミの出自を知りながら 俺は黙っていた。
キミの短剣を見た時 気づいてしまったんだ。
俺の祖先が攻め滅ぼした 夜の王国……
キミは その生き残りだと。
そんな……そんな めぐり合わせって……。
泣かないで……
……笑顔を見せてくれ。
キミとの冒険は 本当に楽しかった。
最後に キミの望みを……かなえたかった。
ちがうのよ ラウル……。
あたしの望みは もう……かなってたわ。
あなたに 出会えた……それだけで
あたしが生まれてきた意味は あったの。
あなたは あたしに未来をくれた……。
王なんて つまらない人生だと
あきらめていたが……
キミと出会えたことだけは……悪くない。
過去の呪縛から キミを自由にできたこと……
それが……俺の生きた……価値だ。
幸せになれよ……リィ…ン…
代償とひきかえに 願いをかなえる……
あなたは そう言ったわね。
あたしは あたし自身を代償として
あなたに差しだすわ……。
本当に……いいの？
その言葉は リィンが思っているより
ずっとずっと 残酷だよ……？
リィンが オイラを受け入れて
その身を捧げて 契約するってことは……
人として生きる幸せを すべて失って……
おそましい魔神と 成り果てる……。
それは 暗くて冷たい 夜の底で
永遠に過ごすってことだよ？
あたしの未来は あたしが選ぶ。
これは ラウルが 教えてくれたことよ。
あたしの未来に どんな闇が待っていても
すべてを受け入れる！ だから…………
ラウルを 助けて！！
クリア後の続き
3話「ふたりの未来」をクリアした後に真のジャイラ密林B-4にある手帳を調べると最期に残したラウルのメッセージが書かれています
夜の神殿☆探検手帳
キミを探しつづけて 長い年月が過ぎた。
結局 最後に導かれるように
この場所へと 来てしまったようだ。
二度と会うことのないまま
この地で果てるのは 運命なのだろうな。
空には 大きな月が浮かんでいる。
あれを見上げるたびに いつも思っていた。
キミは 幸せになれただろうか？
キミがくれた未来に 君の姿はなかった。
永遠のままの約束が 胸を焼いた。
それでも……
俺は キミに救われた人生を誇ろう。
俺だけに価値のある ただひとつの光を
追い求めた この一生が……
……どれほど 幸せであったか
キミなら わかってくれるだろう。
また、偽のジャイラ密林B-4にある手帳を調べると二人の違う未来が描かれています
アストルティア☆探検手帳
キミと 世界中の宝を 手に入れる旅に出て
長い年月が 経った。
アストルティアを めぐりつくし
ふたりの名は トレジャーハンターとして
世界中に 知れ渡った。
だというのに キミは まだ飽き足らない様子で
次は どんなお宝を手に入れる？
なんて しわくちゃの顔で ほほえんでいる。
きっと キミは知らないだろう。
世界で いちばんの宝は いついだって
俺のとなりで 笑っていてくれることを。
しかし、
マデサおじさんハッピーエンドな世界を描いてくれてありがとう。
真の世界では骨とラウルの大剣のみでしたが、偽の世界ではラウルとリィンの武器が両方あり、骨はないです。
なんて しわくちゃの顔で ほほえんでいる。顔がしわくちゃになるくらい年を重ねるまで二人はずっと一緒だったんですね。
妖精図書館をクリアし終えて、私はドラクエ10のお話で一番号泣しました。
コメント
コメント一覧 (11)
真、偽ともに最後の探検手帳を読んでうるっとしちゃいました
これまでもそうだったけどいい奴過ぎる
ラウル「リィンという名の娘を知らないか」
こんな印象をもった自分の性悪さに絶望しました
・討伐後にんぎょうになった
・「アノお方」の配下のピエロが監視？していた
続編を是非とも出して欲しいけど、リィンの記憶はおしまいって言われちゃあねぇ
こいつなんだかんだで好きやわｗ
トーマも生き返してくれるしいい奴やな！
人間体で話の最初の方からでててもいいのにｗ
ラウルが死ぬのを目の前で見たリィンにとっては「あの人が生きているならそれでいい」って言葉が全てなんだろうな。
個人的には、生き返ったラウルに全て話してそれぞれ別々の道を歩んでいく って展開でも良かった。
とにかく良い話でした！